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Y邸・・・工事契約

2009年06月11日(木)

予定通り、5月末に工務店の見積書があがってきました。

建築、設備、造成、上水道の引込み、外構工事。

2社とも安心できる内容・・・(一式表記が少なく住宅でもかなりのページ数)

見積比較表を作成します。

直接工事費で約200万円の差・・・(この差は大きい!)

安い方の工務店と交渉することをお奨め・・・(予算的にはあと150万円減額したい!)

減額案を作成・・・(せっかく膨らんだ夢が萎まないように知恵を絞って!)

工務店と交渉・・・予算どおりで了承(仕様変更で100万円+追加値引50万円)

めでたく契約!

当日は生後2ヶ月の赤ちゃんを囲んで、なごやかな雰囲気でした。

早速、ご近所の挨拶回りの準備をして、いよいよ来週着工です。


Y邸・・・見積依頼

2009年05月25日(月)

実施設計が完了しました。

図面枚数はA2版全33枚(意匠21枚、構造5枚、設備7枚)

工務店への見積依頼は通常2~3社、多いケースでは10社程度に行います。

Y邸の見積依頼は2社

☆在来工法の木造住宅が得意なT社

☆良心的な施工が評判の地元のO社

各社毎に時間設定し、図面一式を渡し、敷地を確認し、現場説明要綱に基づいて見積を依頼します。

依頼先が多い場合は、朝から日が暮れるまで・・・一日仕事です。

Y邸の見積期間は2週間

今週末が期限です。

予定金額以内に納まっているとうれしいのですが・・・。

見積書はY邸のような一般的な住宅でも通常数十ページになります。

一般の人々がこの中味を確認し、比較するのは至難の業・・・。

私たちは見積金額と内容をクライアントに替わって詳細に精査し、

施工者選定のアドバイスを行います。


Y邸・・・都市計画法43条申請&建築基準法43条申請

2009年04月23日(木)

◆都市計画法43条第1項の規定による建築物の新築許可申請

市街化調整区域に建築物を新築する場合、上記の申請が必要です。
県所定の申請書に理由書その他添付書類を添えて提出。
手数料は敷地面積が0.1ha未満の場合、6900円・・・県証紙で納めます。

◆建築基準法43条第1項ただし書きによる許可申請

建物を建てる場合、原則として「建築基準法上の道」に接していなければなりません。
Y邸の敷地が接している道はこの「建築基準法上の道」ではないため、例外的な許可を願い出る上記の申請が必要です。県所定の許可申請書に道の使用承諾書その他図面など書類を整えて提出。

農地転用許可、都市計画法43条申請許可、建築基準法43条申請許可が下りたら
やっと通常の建築確認申請を出すことができます。

許可が下りるのは予定通り5月末・・・現在、着々と実施設計を進めているところです。


農地転用許可申請

2009年03月27日(金)

Y邸の敷地は市街化区域ではなく、市街化調整区域にあり地目は「田」です。
ここに住宅を建てるために農地転用許可申請を行います。

市街化区域&市街化調整区域について

(市街化区域)
「既に市街地を形成している区域」「おおむね10年以内に市街化を図るべき区域」で
上下水道・道路・公園などの都市基盤整備が行われています。
商業地域・工業地域・住居地域などの「用途地域」が定められており、
土地の用途規制、日影規制、建蔽率、容積率などが細かく決められています。

(市街化調整区域)
「市街化を抑制する区域」で都市基盤整備は積極的に行われません。
(上下水道がなかったり、道路も舗装されていなかったり・・・)
原則として建物を建てることができない区域です。

・・・が、原則ということは例外があります。

都市計画法34条第10号 「農家の二男、三男が分家をし住宅を建築する場合」

Yさんは農家の二男→結婚して独立→分家なので、このケースにあてはまります。

(上記の場合でも市街化区域内にも土地がある場合は許可されなかったり、農業振興地域に指定されている優良農地の場合は、許可がおりるまでに半年、一年、それ以上かかったりします。)

今回はそのどちらでもないのでスムーズに許可がおりるでしょう。
農業委員会(役所内にある)は毎月10日に開かれるので、4月10日までに書類をそろえて提出する予定です。
日本の国土・・・豆知識

日本の国土(37万平方キロ)は都市計画区域(約26%)と都市計画区域外(74%)に大きく分類されます。

さらに都市計画区域は市街化区域(約15%)と市街化調整区域(約35%)、非線引き都市計画区域(約50%)に分かれます。

※ということは市街化区域は国土全体のわずか4%にすぎません!・・・約1万4500平方キロ

兵庫県の場合は、阪神間、神戸、東播磨、西播磨などの「都市計画区域」と山間部の「非都市計画区域」に分かれています。

Y邸のある稲美町は東播磨都市計画区域に属し、市街化区域と市街化調整区域に分かれています。


Y邸新築計画スタート・・・敷地測量&地盤調査

2009年03月04日(水)

3月4日 小雨の中、敷地測量と地盤調査を行いました。

調査は専門業者に依頼します。

大阪から測量2名、地盤調査2名の計4名が到着。

お隣のご主人、水利組合の役員さんも見に来てくださいました。

【敷地測量】

210304sikiti約100坪の敷地はのどかの田園風景の中にあります。

もともと農地なので、宅地分譲された土地とは違い、いろいろと準備が必要です。

まず敷地測量を!農地転用申請についてのお話は次回

敷地とその周辺(道路、水路、隣地境界)の境界を確定し、計測します。

約30年前に換地した当時の境界杭が確認されたのでスムーズに進みました。

(境界杭やはっきりした目印がない場合、境界設定で難航する場合があります)

210304mannho-ruベンチマークは前面道路のマンホールに設定しました。

ここを基準点にして測量を行います。

設計図書にはベンチマーク(BM)が明記されます。
敷地と道路の高さ関係等を確認します。

(周囲が田んぼなので湿気を避けるために道路よりやや高めに造成する予定)

トランシット(ゼオドライト)で計測しています。

210304kikai

【地盤調査】

210304zibanntyousaスウェーデン式サウンディング試験を行いました。

この方法は、スウェーデン国有鉄道が20世紀初頭に不良地盤の実態調査として採用したものです。

その後北欧を中心に広く普及し、1976年には日本でもJIS規格に採用されました。

戸建住宅の地盤調査としてポピュラーな試験です。
210304zimennロッド(鉄の棒)の先端に円錐形のスクリューポイントを取付け、地盤に貫入させていきます。

建物配置の四隅と中央の5ヶ所を調査しました。

約2時間で調査完了。

お隣のご主人も、水利組合の役員さんも親切&気さくで

若夫婦がここに住まいを構えることに「ええこっちゃ」(訳:良いことだ)と歓迎のご様子。

ご近所との良い関係は「幸せな暮らし」にかかせないものですから・・・ありがたいことです。

翌日FAXで届いたデータ速報では、軟弱地盤の心配はなさそう・・・ホッと一安心。

正式な報告は週明けに届きます。