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市営住宅耐震改修工事監理報告04

2021年05月28日(金)

今回の報告は、耐震改修の耐震スリット工事です。

柱に壁がくっつている場合、壁が柱の湾曲を阻害します。

十分な壁が付いていると柱は強くなりますが、中途半端な壁だと

その柱に水平力が集中して、柱を破壊してしまいます。

そこで、柱に遊びを持たせて湾曲できるようにすることで、柱に

粘りが出て破壊されにくくなるように、耐震スリットを入れます。

施工手順は

①施工する壁の、鉄筋、設備配管がないかを調査します。

②コンクリート用グラインダーで3~5cmぐらいの隙間をあけます。

③隙間内の鉄筋を除去し、清掃します。

④隙間に耐火材を入れ、上から止水用シーリングを施工します。

 ※隙間を開けたままでは耐火性、防水性、保温性に問題が出ます。

⑤最後に上から塗装します。

 ※塗装することでスリットは目立たなくなります。

現場は現在、耐火材まで施工完了し、今からシーリング工事、塗装工事にかかります。

 


市営住宅耐震改修工事監理報告03

2021年04月24日(土)

今回は、前回の報告からの続きで、耐震改修工事の鉄骨ブレース工事の建方工事を報告します。

前回、工場検査を実施した工場より、現場に鉄骨を搬入します。

搬入した鉄骨は、現場で再度寸法、数量の確認を行います。

続いて、クレーンにより建方工事に入ります。

建方完了後は、仮ボルトをし、鉄骨の建ちを見ていきます。

建ちは、建物の倒れで、管理許容差 e<H/4000±7mmかつe<30mm、

柱の倒れは、e<H/1000かつe<10mmで

現場で建ちの確認を行いました。柱の倒れは、ほぼ+1mmを確認しました。

鉄骨の建ちが確認できると、高力ボルトの締付けの工程に入ります。

1次締め→マーキング→本締めの順序で、確認していきます。

1次締めは、ねじのサイズで決まったトルク値でナットを締め付けます。

そして、マーキングを行い、本締めの工程に入ります。

本締めは、1次締めのレンチと違う専用レンチで、

ピンテール破断をするまで締め付けます。

本締め完了後は、共回り、軸回りを確認し、確認された場合は、

ボルトを新しいものに取り換えます。

確認後は、錆止め塗装し、鉄骨工事は完了します。

今回は、特に大きな問題なく鉄骨ブレース設置工事が終了しました。

次回は、耐震スリット工事について報告します。

 


お花見弁当

2021年04月02日(金)

毎年恒例のお花見!

…と行きたいところでしたが、コロナの影響もありますので、

事務所で花見弁当を食べました。

色鮮やかで、春を感じるとてもおいしいお弁当でした!

 

散歩がてらに公園へ足を運んでみると

桜満開でした

来年こそは、桜の木の下で食べたいです…


市営住宅耐震改修工事監理報告02

2021年03月20日(土)

今回は、耐震改修工事の鉄骨ブレース工事について報告します。

耐震改修工事は、強度の向上、靭性能の向上、バランスの改善などを目的としています。

鉄骨ブレース補強工事は、耐震の強度向上を目的として施工します。

今回の工事は、下図の図面の鉄骨ブレースを設置していきます。

 

ブレース位置は、構造計算により位置を決定しています。

鉄骨製作は、何か月前から鉄骨製作図をチェックし、現場搬入前に図面通りの

製作がされているか、検査を行います。

検査項目は寸法確認、超音波探傷試験、スタッド曲げ検査、書類ミルシートの確認をし、

他には、鉄骨工場のグレード確認確認も行います。

下の写真が検査時の写真です。

工場は、製作された鉄骨が整然と並べてあり、順に確認できるようになっていました。

検査は、特に問題なく順調に進みました。

先程話した、鉄骨工場グレードは、S、H、M、R、Jの5グレードがあります。

S、Hグレードは高層ビル用の工場、Mグレードは中高層ビル用工場、Rグレードは

中層ビル(5階以下)用の工場、Jグレードは3階以下の建物用の工場になります。

Sグレードの鉄骨製作工場は全国でも十数ヶ所しかない高度な技術と

製作設備を備えた工場になります。

今回は仕様書で指定のあるMグレードの工場になります。

この検査後、現場に材料の搬入を行い、鉄骨建方を実施していきます。

耐震改修の鉄骨ブレース工事は、既存建物と仮設足場の間を通すようにして、

鉄骨を設置していきます。

次回は、その内容を、報告させて頂きます。

 


現場調査

2021年03月15日(月)

先日は現場調査に行ってきました。

設計を行うにあたっては現場調査が必要になることが多いです。

特に改修設計では大切になります。

今回はフリーアクセスフロアという配線の空間を作るために床を二重化にする改修を行います。

 

現場調査で写真や動画を撮り、必要な所は実際に測定しながら進めていき、それらの情報を元に図面化していくのです。

毎度の事ながらたくさん写真を撮るのですが、後でここの写真がない・・・というような事もあります。

写真の撮り方一つでも慣れや力量が現れますね。

 

最近は360度カメラやレーザー測定器などもあるのでそういった物を使ってみるのも便利かもしれないなと思いました。