2021年05月28日(金)
今回の報告は、耐震改修の耐震スリット工事です。
柱に壁がくっつている場合、壁が柱の湾曲を阻害します。
十分な壁が付いていると柱は強くなりますが、中途半端な壁だと
その柱に水平力が集中して、柱を破壊してしまいます。
そこで、柱に遊びを持たせて湾曲できるようにすることで、柱に
粘りが出て破壊されにくくなるように、耐震スリットを入れます。
施工手順は
①施工する壁の、鉄筋、設備配管がないかを調査します。
②コンクリート用グラインダーで3~5cmぐらいの隙間をあけます。
③隙間内の鉄筋を除去し、清掃します。
④隙間に耐火材を入れ、上から止水用シーリングを施工します。
※隙間を開けたままでは耐火性、防水性、保温性に問題が出ます。
⑤最後に上から塗装します。
※塗装することでスリットは目立たなくなります。
現場は現在、耐火材まで施工完了し、今からシーリング工事、塗装工事にかかります。