2022年07月13日(水)
神戸市須磨区で進んでいた特別養護老人ホーム「あいハート須磨」の増築・改修工事が先日無事に完成を迎えました。
築27年になる高齢者施設ですが、居住性や職場環境の向上、運営収支のバランス改善等を目的に、増築による入居者居室の増床と、古くなった既存のお部屋や共用部の内装をリニューアル改修しました。
写真中央が鉄骨造で増築した部分です。
鉄筋コンクリート造の既存部に調和する外観デザインとし、1階のピロティは駐車場になっています。
引戸や障子で緩やかに区分けした4床室タイプの入居者居室です。個室的多床室と呼ばれるタイプの居室ですが、ほど良いプライバシーが保てると好評いただいているそうです。
個室タイプの入居者居室は落ち着いた色調の内装としています。
改修部分の入居者居室です。元はカーテンで仕切る古いタイプの4床室だったのですが、増築部分と同様の個室的多床室に生まれ変わりました。
その他、共用部も改修しています。
エントランスホールの内装をリニューアルし、一角に設けたスタッフ用休憩室の壁と扉をデザイン上のアクセントにしています。
浴室は、下階に影響が及ばないように配管ルートを工夫して洗い場を改修しています。
入居が続く中での工事であり、予期せぬ問題が発覚するなど増改修ならではの難しさもあって、1年5ヶ月という長期にわたる工事となりました。
工事中にご不便をおかけした入居者やスタッフの方々をはじめ、近隣住民の皆様、尽力して頂いた共立建設様には感謝しかありません。
今後も引き続き、利用者の方々に愛され喜んで頂ける高齢者施設となることをお祈りいたします。
設計事務所の毎日
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山中敏彦