建築への扉

ものを創る喜び

2007年11月14日(水)

設計のプロセスの中でいかに社会と対話しているか、常に考えつつ創っているか、自問自答する日々が続いている。社会情勢は厳しさを増す一方だが私はこの仕事を選び、建築を通じて社会に関わり貢献していけることの幸福を改めて感じている。

ものを創る喜びは奥深い。その事に力を集中し、その過程を楽しむ。創ることの喜びにじっくりと浸ることができればこんな幸せはない。(正直なところ私自身は、あれこれと想いを巡らせながら手を動かし、スケッチをしている時、最高の幸福感を得ている。)そして、社会の将来やあり方ををどう捉えどう見定めるのか、常に新鮮な視点で見つめ考えていくことを心掛けている。既存の価値観の延長線上にある思考だけでは行き詰まってしまうことも、自らの心を素直に開け放ち、自由で限りない可能性を秘めた人の心に真摯に向き合っていくことで道が見えてくる。

人が人を思い思いやることの幸福をしっかりと受けとめながら、多様化する建築の時代にあって、建築することが心から好きで、この仕事に誇りを持ち、未来に向かって強い意志で立ち向かっていく人間でありたいと思う。 そして、スペースクリエーションがそういう人達の集まる組識であることを目指したい。