OPENDESK

オープンデスクに参加した学生の声を紹介します。

関西大学 建築学科 1回生 T君

参加期間:2011年2月 2週間

image03今回のオープンデスクは僕にとって初めての経験で、何も分からず迷惑ばかりかけてしまったのに、優しく接して下さったスペースクリエーションの皆様には大変感謝しています。

オープンデスクはS君の呼びかけで参加したのですが、実は最初はそれ程前向きな意欲は持っていませんでした。研修の初日、スーツを着て家を出た時は期待よりも不安のほうが大きく上回っていて足取りはとても重かったです。ですが最初にスペースクリエーションの会社に一歩足を踏み入れた時に目の前に飛び掛かってきたシックなブラックの本棚と観葉植物にとてもおしゃれで落ち着いた印象を受けました。

実家は工務店を経営しており、以前から雑誌などでインテリアの写真などは目にしていたのですが、実際に体験することの重大さを知った瞬間でした。その時に僕はこのオープンデスク研修にすごく意味がある予感がしてワクワクというよりも何故か嬉しさが込み上げた事を今でも鮮明に覚えています。

主な研修内容であった模型の作業は、楽しみ→充実→不安→焦り→嬉しさ→充実と、とても忙しい心の動きでした。終電で帰って歯も磨けずに寝てしまったり、こんな事で社会人になって仕事をしながら自分の勉強が出来るのかすごく不安にもなりました。会社での打ち合わせの緊迫した空気や、注意されているのを横目で見ながら、これでも大分と優しい方なのだと思い、将来に不安だけが残った時もありましたが、それでも”次こそは”と負けじとがんばる皆さんを見てすごく勇気を貰いました。

会社で鳴り続ける電話、忙しそうに動き回る皆さん、パソコンと図面台や図面を睨んでいる社員さんの姿を見ると、建築という広い意味で人様の命を授かる仕事の重要さが痛いほど伝わってきました。

その一方で僕等にはその背負っている物の重さを感じとらせない程優しく接して下さったスペースクリエーションの皆様を本当に尊敬しています。2週間という長いようで短い期間、急がしいにも関わらず僕等の面倒を凄く良く見て下さったWさん、Nさん、いつもとても温かい目で見て下さった所長さん、Iさん、僕等の質問に丁寧に答えて下さったMさん、掃除をしている間も会社の雰囲気を感じ取る事を教えて下さったTさん、いつも厳しくそれでも本当は凄く温かなOさん、スペースクリエーションの皆様方、本当に有り難う御座いました。


和歌山大学大学院 システム工学研究科 2回生 Mさん

参加期間:2010年8月 2週間

約2週間お世話になり本当にありがとうございました。
模型作り楽しかったです。時間があれば完成するまでやりたかったです。はじめは仕事を早く終わらせないとなあと時間ばかり気にしてしたのですが、正確にすることの方がもっと大事だなあと、当たり前のことに気付きました。
考えてみると早く終わらせないとなあと、中途半端なまま次のことをやろうとすることが多かったと思います。そういう悪いくせに気付きました。

模型を作りながら隣での打ち合わせに耳を傾けたりしていて、何年か後、自分もああやって働けるようになりたいと思いました。こう言うと何か変ですけど建築のプロフェッショナルになりたいと思いました。ちゃんと建築の構造を理解して設計をやりたいと思いました。もっと勉強しようとやる気がでました。

また、毎日夜10時を回っても皆さん仕事をされていて、設計事務所の仕事は本当にたいへんだなあと思いました。2週間だけ通っただけなのに家に着いたら11時近くで、ごはん食べて少ししたら寝てまた朝というのに疲れました。普段大学生で気楽な生活をしているので余計そう思いました。でも、忙しく仕事をしている皆さんをかっこいいと思いましたし、自分もそんな風に頑張りたいと思いました。

私はずっと設計事務所に就職したいと思ってきて、それは設計する際のプロセスをちゃんとやって設計したいからだったのですが、今回オープンデスクに参加して、それと加えて単純に建築設計のことを働きながらちゃんと勉強していきたいと思い、やっぱり大変でも設計事務所で働きたいと思いました。

2週間楽しかったです。本当にありがとうございました。


関西学院大学大学院 総合政策研究科 1回生 Kさん

参加期間:2010年8月 1ヶ月

約一ヵ月間のオープンデスクを終えて、自分の未熟な点を再確認できました。僕自身、大学では建築プログラムの一期生ということもあり目標とすべき指標が見えず、正直なところ「井の中の蛙」の状態でした。”「学校では一番勉強してる(つもりかもしれませんが…)。」”という感覚でした。しかし、実際は僕の知らないことばかりでショックを受けました。また、自分本位の設計ではなく何度も打合わせをを行い、一つ一つ課題に取り組んでいることから”仕事”であると強く認識し、”責任”という重みを肌で感じた場、時間となりました。そのような責任を背負いつつ仕事に取り組む覚悟を得るうえで貴重な経験となりました。

オープンデスクの業務にあたっては主に模型制作にあたり、図面の表現の仕方を学び、模型制作の困難さを改めて感じました。特に制作時間が間に合わなかったこと、また多少なりのズレが生じたことが今回の反省点です。しかしながら表現が分からない時や制作に行き詰った時にWさんやNさんをはじめ、分かりやすく丁寧に教えてもらえたことで本当に助かりました。ここで個人的に感じたこととして”説明”の分かりやすさの大切さを学びました。建築表現を知らない人に分かりやすく説明することは、結局は自分の設計の見直しにもなり、自他双方の利益につながることを認識しました。図面表現の質問を行った時にWさんとNさんが真剣に話し合っていたことが頭に残っています。その結果を分かりやすく説明していただいたため、僕も表現を理解できました。これはコンペや後輩が質問してきた時に「自分もできるようになろう」と思えた瞬間でした。

オープンデスク内の雰囲気としては皆さんが気軽に話かけてくれたおかげで緊張感も少しずつほぐれ、楽しい雰囲気の中作業できました。少し慣れすぎてついつい色々なことをしゃべってしまったかもしれませんが、話を聞いてくれて嬉しかったですし、作業へ向かうモチベーションも高く維持できました。また、自分の研究内容のプレゼンを開く機会もいただき、様々なアドバイスをいただけたことはこれからの自分の研究に対してのモチベーションも上がります。

忙しい中でも一声掛けていただき、一ヵ月間僕が過ごしやすい様に配慮してもらいありがとうございました。期間は短いものでしたが、僕はたくさんのことを学べ、たくさんのことを知らないということを知れました。この経験をこれからの勉強や就職(仕事)の礎となるように常に心に留めておきます。(初心という意味で…)
一ヵ月間ありがとうございました。またお伺いさせて頂きます。