医療・福祉
2022
大阪市内の社会福祉法人「千歩会」により、整備・開設された特別老人ホームの3棟目の建物です。
広域型特養として8ユニットと地域住民の利用もできる地域交流施設を含む計画としています。
大阪市内の住宅地における計画という敷地条件のため、いかに建物の全体ボリュームを押さえつつ、入居者や施設スタッフがゆったりと利用できるかを考慮して計画しました。
1~4階を入居者が利用するユニットとし、1フロアに2ユニットを東西に配置し採光や通風を
確保しました。
廊下の無い合理的なプランですが、色々な居場所がある居住空間になっています。
地階に施設スタッフが、主に利用する休憩室や多目的室に設けることで、十分な広さを
確保することができ、スタッフの職場環境も十分に整えました。
5階は利用者が快適に利用できるように、地域交流室のみとしています。
入居者や施設スタッフが、近隣住人と交流の場として様々な可能性が生まれます。
敷地の南側にある大和川の河川敷の風景を眺めることもでき、自然の移りかわりや人の動きを感じることができます。
また、この建物は、簡易的ですが災害時のBCP対応が可能で、有事の際にも、施設利用ができる
建物として地域に寄り添い、助け合う施設として地域に貢献できることと思います。