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私達の増築・改修の作法・・・・・宮内庁京都事務所の場合

2008年09月30日(火)

増築や改修では、歳月を生き抜いてきた建物が目の前にあり、その建物を創った人やそこで過ごした人々の想いが感じられる。

私達はそんな声に耳を澄まし、寄り添いながら、「よりよくつくる」ための方法を模索する。

京都御所はもともと天皇家のお住まいであり、京都御苑は広大なお庭である。宮内庁京都事務所はその庭の一画にある。京都御所等の管理を行い、皇室と皇室の活動について国民の理解を深める重要な施策を担うオフィスであり、日本の皇室の伝統に惹かれて訪れる国内外の人々のための参観受付の窓口がある。事務所内には貴賓室があり、天皇皇后両陛下をはじめ皇族の方々が年に数度はお見えになるのだという。

そのような場所性と様々な要望に応えるため、特に考えたのは以下の3点であった。

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◆既存建物のデザインを活かす。

◆寝殿造りの空間構成の手法を取り入れる。

◆御所の杜に調和する奥床しい清楚な建物とする。

伝統的な日本建築の手法である「透ける」空間構成は、高温多湿の土地に、やわらかな陽射しと爽やかな風を運んで、環境対策にも一役買ってくれそうだ。「先人の智恵に学ぶこと」「想いを大切にすること」それが私達の作法である。


心のこもった医療・・・それぞれの目線を大切に・・・

2008年07月15日(火)

200715sumiyosigawaS病院の増築計画コンセプト。
◆患者の心と身体が明るく元気になる環境。
◆医療スタッフの作業性と快適性の向上。
◆街並みに調和した気品と潤いのあるデザイン。
◆地球環境保全に配慮したサスティナブルな建物。
◆長期的な視点にたったコスト削減。

患者にも家族にも、医師や看護士を始めとする医療スタッフにも、地域にも、地球環境にもよくて、さらにコストパフォーマンスにも優れている。
「三方よし!」という近江商人の言葉があるが、一方に偏ることなく皆さんから「よし!」といってもらえる建物の設計をすることが私達の使命だと思う。ハード(建築)とソフト(運営)がバランスよく成立し、「よりよい医療」を実現するために・・・。
患者や家族の目線、医療者の目線、地域の人々の目線・・・それぞれの立場にたって、気づき、想像し、感じ、創造する。そのための努力を惜しんではならない。

S病院は単体の増築計画から、中長期的な視点を持つ全体計画へと移行した。
「地域に根ざし心のこもった医療」の実現に向かって、縁の下の力持ちになることをめざしたい。


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