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丁寧な暮らし・・・恩師を訪ねて

2009年02月10日(火)

210204sennsei美大時代の恩師のお宅を訪ねました。

京都芸大で染色を、北欧でテキスタイルデザイン学んで帰国されたS先生は当時30代。
キュートな顔立ちと抜群のスタイルに最新のファッション、シルクスクリーンの作品に取組む姿は輝いていて、学生の私にとってまさに「あこがれの女性」でした。
京都桂川沿いのマンションは、自作、友人知人の作品、教え子の作品、旅先で目を惹いたもの、記念日に思い切って買い求めたもの・・・と想い出でいっぱい。

それらがセンス良くセッティングされた室内で、美味しい京料理とお菓子とお茶をいただきながら、話はつきることなく、あっという間に時が過ぎていきました。

「もの」はそこに「想い出」や「物語」が重なった時、かけがえのない存在となって私達に幸せを運んでくれます。

「もの」に命を与えるのはその人の心であり、命を吹き込まれた「大切なもの」を人は愛しまずにおれません。丁寧な暮らしはそんなところから始まります。

幼い日、浜辺で見つけた貝殻をそっと小箱に仕舞った感性をずっと持ち続けていたいものです。