2021年03月20日(土)
今回は、耐震改修工事の鉄骨ブレース工事について報告します。
耐震改修工事は、強度の向上、靭性能の向上、バランスの改善などを目的としています。
鉄骨ブレース補強工事は、耐震の強度向上を目的として施工します。
今回の工事は、下図の図面の鉄骨ブレースを設置していきます。
ブレース位置は、構造計算により位置を決定しています。
鉄骨製作は、何か月前から鉄骨製作図をチェックし、現場搬入前に図面通りの
製作がされているか、検査を行います。
検査項目は寸法確認、超音波探傷試験、スタッド曲げ検査、書類ミルシートの確認をし、
他には、鉄骨工場のグレード確認確認も行います。
下の写真が検査時の写真です。
工場は、製作された鉄骨が整然と並べてあり、順に確認できるようになっていました。
検査は、特に問題なく順調に進みました。
先程話した、鉄骨工場グレードは、S、H、M、R、Jの5グレードがあります。
S、Hグレードは高層ビル用の工場、Mグレードは中高層ビル用工場、Rグレードは
中層ビル(5階以下)用の工場、Jグレードは3階以下の建物用の工場になります。
Sグレードの鉄骨製作工場は全国でも十数ヶ所しかない高度な技術と
製作設備を備えた工場になります。
今回は仕様書で指定のあるMグレードの工場になります。
この検査後、現場に材料の搬入を行い、鉄骨建方を実施していきます。
耐震改修の鉄骨ブレース工事は、既存建物と仮設足場の間を通すようにして、
鉄骨を設置していきます。
次回は、その内容を、報告させて頂きます。