2024年07月12日(金)
先日、LIXIL主催の見学会に参加させていただき、衛生陶器を製造している榎戸工場と、
タイルやINAXの歴史を知ることができるライブミュージアムに行ってきました。
INAXとは建材・設備機器を取り扱う大手メーカーであり、のちに主要な建材メーカー4社と統合し、株式会社LIXILとなった経緯があります。
そんなINAXですが、元々は小さな陶芸の会社からスタートしました。
産業化に伴い様々な制作に挑戦してきた中で、フランクロイドライトが設計した
旧帝国ホテル本館の柱にINAX製のタイルが採用されたことから、
建材メーカーへとして大きく成長していきました。
旧帝国ホテルの黄色みがかったタイルは当時の技術で作り出すことは難しかったそうです。
INAXが衛生陶器を取り扱うようになったのは、会社を大きくするにあたり、
TOTOの創業者である大倉和親から融資を受けていたことがきっかけだそうです。
TOTOとLIXILは共に衛生陶器の国内シェア率が高く、ライバル関係にあると思っていましたが、元は同じグループであったことに驚きました。
こういった歴史的な背景や製造過程を知ることは、製品の付加価値となり、
検討する際の材料になるのだと、この見学会を通して感じました。