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シンガポール旅行③

2025年11月14日(金)

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを出て、次に向かったのはラオパサというホーカー(屋台村)です。

近代的なビルの中に突然あらわれる八角形の建物がとても印象的でした。

中はフードストールがずらり並んでいて、ローカルの活気がいっぱいでした。夜になると外の“サテーストリート”がオープンし、僕はシンガポールライスとサテーを注文しました。

名物のサテーは甘めの味付けで少し好みと違いましたが、その場の雰囲気を楽しみながら食べることができ、シンガポールの日常に触れることができました。


シンガポール旅行②

2025年10月24日(金)

シンガポール旅行の続きです。

マリーナベイサンズを満喫した後、すぐ隣に広がるガーデンズバイザベイという植物園に向かいました。

日が暮れるとともに、園内のシンボル「スーパーツリー」が一斉にライトアップされます。

高さ20メートルを超える人工樹木が、音楽に合わせて色を変えながら輝く様子は圧巻でした。

ショーが始まると、周囲の人々は静かに空を見上げ、光と音の共演に見入っていました。

自然とテクノロジーが融合した演出は、シンガポールという都市の象徴のようにも感じられました。

今回は時間の都合で「クラウド・フォレスト」や「フラワー・ドーム」などの温室には入ることができませんでしたが、

次回行く機会があれば、はぜひ昼間に訪れ、植物と建築の融合を間近で体感してみたいと思います。


シンガポール旅行①

2025年10月08日(水)

シンガポールの街を歩いていて、最初に「すごい」と思わされたのが、マリーナベイ・サンズ(設計:モシェ・サフディ)でした。

 写真では何度も見ていたけど、実際に目の前にするとスケールがまるで違いました。

しかし、不思議と圧迫感はなく、自然と調和しているような心地よさもありました。

 

マリーナベイサンズを真横から見ると、3つのタワーがほんの少し外側に反り上がっているのがわかります。

その柔らかなカーブが、建物全体に空へと伸びていくような軽やかさを与えていました。

建物が立つ場所も象徴的で、ベイ(湾)に面して佇む姿は、

水面に浮かぶようなバランスを見せています。

サフディは「水・光・緑が共存する都市」をテーマにしており、

反り上がるタワーの曲線や、展望デッキの流れるようなフォルムには、

「波」や「風の流れ」といった自然のリズムが取り込まれているそうです。

 

展望デッキ(スカイパーク)には多くの植物が植えられ、

そこには“都市の真ん中にもうひとつの地上をつくる”という発想があります。

上空200メートルの高さにいながら、風が吹き抜け、緑が揺れ、

遠くにはガーデンズ・バイ・ザ・ベイの植物ドームが見えました。

その連続性のある風景を眺めたとき、

マリーナベイサンズは単なるランドマークではなく、

都市と自然のあいだをつなぐような存在だと感じました。


建築家講演会

2024年10月25日(金)

今月18日に魚谷繁礼さんという建築家の講演会に参加してきました。

魚谷さんは都市の継承について問題意識を持っており、京都の都市構成に関するリサーチを行いながら、

それらをベースに町家の改修を手掛けています。

都市継承において、京都の街並みに奥行きをあたえる路地や町家の裏の空間を「都市の遺構」

として残すことをが必要だと考ており、こうした思想から設計した建築として「コンテナ町家」

というものを紹介されていました。

3軒の長屋を都市の遺構として残すために、外壁を作らず、長屋を覆うように鉄骨フレームを架構し、

床と屋根をもうけて、コンテナを設置することで、長屋と路地を残しつつ賃貸事務所ビルを実現させています。

外壁を作らないという斬新な発想ですが、そうすることで、混沌とした路地裏空間に解放感が生まれていている印象を受けました。

もともとあった古いものを単に残すのではなく、都市空間を補完する建築によって付加価値をつけることが、京都のまちの再編に

寄与するのだと感じました。

京都に訪れた際は、「コンテナ町家」を実際に見に行こうと思います。

 

 


LIXIL見学会

2024年07月12日(金)

先日、LIXIL主催の見学会に参加させていただき、衛生陶器を製造している榎戸工場と、

タイルやINAXの歴史を知ることができるライブミュージアムに行ってきました。

 INAXとは建材・設備機器を取り扱う大手メーカーであり、のちに主要な建材メーカー4社と統合し、株式会社LIXILとなった経緯があります。

そんなINAXですが、元々は小さな陶芸の会社からスタートしました。

産業化に伴い様々な制作に挑戦してきた中で、フランクロイドライトが設計した

旧帝国ホテル本館の柱にINAX製のタイルが採用されたことから、

建材メーカーへとして大きく成長していきました。

旧帝国ホテルの黄色みがかったタイルは当時の技術で作り出すことは難しかったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

INAXが衛生陶器を取り扱うようになったのは、会社を大きくするにあたり、

TOTOの創業者である大倉和親から融資を受けていたことがきっかけだそうです。

TOTOLIXILは共に衛生陶器の国内シェア率が高く、ライバル関係にあると思っていましたが、元は同じグループであったことに驚きました。

 

こういった歴史的な背景や製造過程を知ることは、製品の付加価値となり、

検討する際の材料になるのだと、この見学会を通して感じました。