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心が和む手作り時計

2015年07月31日(金)

建物が竣工しいよいよ引渡し、喜びと共に一抹の寂しさを感じる瞬間です。
「さぁ、これからしっかり幸せづくりをしてね!」そんな気持ちを込めて竣工祝の品を選びます。
建物のスタイルや用途に応じて最適なものをと探す中でいつのまにか定番となったのがこの時計。
小さなお子様のいる家庭やほっこり和みたい空間には本当にオススメ!です。

20150811180630手作り感たっぷり、小枝を上手に使い、小鳥やリスが楽しげ、日本製のしっかりしたムーブメントに安心感があるこの時計は神戸市北区の工房“かぜまがり村”の村里さんが1点1点心を込めて制作されています。


西脇の家

2014年03月12日(水)

「実家の銭湯を定年後の住まいにしたい」と相談を受けたのは2年前の春でした。

銭湯は使われないまま約十年を経て老朽化が進んでいましたが、約半世紀前のこの建物は吟味された材料で手の込んだ職人の手仕事・・・建替えてしまうには惜しい普請でした。

ご両親との想い出が詰まっているこの建物を生かしましょう!方向性は一致して
①全体改修案②減築改修案を提示、検討していただくことになりました。

外観・・・煙突がそびえています

外観・・・煙突がそびえています

浴場・・・高天井のトップライトとランマから陽光

浴場・・・高天井のトップライトとランマから陽光

脱衣室・・・出入口、番台、下足箱

脱衣室・・・出入口、番台、下足箱

昨年の春、②の減築案でいくことが決まり、設計がスタートしました。

改修では大工棟梁の腕と熱意は特に重要です。
㈱谷口建設(山崎町)の専務さんと棟梁に現場を確認してもらいました。
「なかなかいい仕事してるなぁ、おもしろそうや」・・・やる気満々の棟梁。

Kさんご夫妻もすっかり棟梁と意気投合したようで、
施工は㈱谷口建設にお願いすることになりました。
約1ヵ月の予算調整の後、まず、浴場、煙突、ボイラー室の解体が始まりました。
周囲はかなり建て込んでおり、煙突の解体には特に気を使いましたが、
ご近所の皆さんから「業者さんの近隣への気配りが大変素晴らしかった!」
とお褒めをいただく仕事ぶり・・・(昇建設の藤井さんありがとうございました。)
そして、秋も深まった頃より改修工事がスタート。

構造体

  • 屋根を軽くして耐震性能を改善します。
    入母屋の瓦と土をおろしガルバリウム鋼板に葺き替えました。
  • 柱や壁の補強をします。
    腐朽した柱を入替え、傾きを修正し、補強柱や筋交いを入れました。
  • 下屋を新設します。
    配置上、西向きとなった庭に対して深い下屋庇を設けました。

内部は古いものをできるだけ生かしきろう!当初の目論見どおりの出来栄えとなりました。

格天井を生かし照明を嵌め込んだ居間

格天井を生かし照明を嵌め込んだ居間

脱衣棚を再利用したTV棚と建具を利用したパソコンコーナー

脱衣棚を再利用したTV棚と
建具を利用したパソコンコーナー

 

 

脱衣棚や棚受けを再利用した台所収納

脱衣棚や棚受けを再利用した台所収納

小屋裏を現しにした寝室

小屋裏を現しにした寝室

既存の建具を生かした縁側

既存の建具を生かした縁側

細工障子を再利用した階段室

細工障子を再利用した階段室

緩勾配に付け替えて上りやすくなった階段

緩勾配に付け替えて上りやすくなった
階段

障子と畳を入れ替えて壁を塗り替えた和室の続き間

障子と畳を入れ替えて壁を塗り替えた
和室の続き間

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路地を入った玄関・・・漆喰を塗替え嘗ての銭湯入口には大和塀を設けて坪庭としました。

西側の庭に植えるアオダモの樹・・・山取りの自然な樹形が美しい落葉樹・・・夏は陽を遮り、冬は陽光を!

西側の庭に植えるアオダモの樹・・・山取りの自然な樹形が美しい落葉樹・・・夏は陽を遮り、冬は陽光を!

庭は最小限の植栽のみ行ない、趣味のガーデニングで作り上げていく。

床などの塗装は毎週末通いながら少しずつ仕上ていく とKさん

「本当にいい家」とは何だろうと自問自答することの多い今日この頃ですが、
この家のように手間をかけ慈しんで住み継がれていく家こそ「いい家」に違いありません。

引渡しの日、Kさんが誰にともなくつぶやかれた「親父が生きていたらきっと喜んでくれただろうなぁ」という言葉が今も輝いて耳に残っています。


家と庭のいい関係・・・東加古川の家

2013年10月29日(火)

niwa100010月27日(日曜日)
竣工1年目の検査で東加古川の家を訪問しました。

地域の在宅介護を支える多忙な医師ご夫妻の住まい。
1年を経て、
少し落ち着いた風情の樹木や山野草が季節を奏で、
せせらぎではメダカやアメンボウが楽しそうでした。

家と庭のいい関係が年月を経てさらに深まることを願っています。


社内見学会を開催しました。

2013年05月20日(月)

5月19日(日曜日)小雨の降る中、住吉川病院の社内見学会を行いました。

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まず、所長より現地建替えの手順や設計上の配慮等を含めた概要説明。
次に、住吉川病院のM事務部長さんより、病院の歴史や特徴、工事中のご苦労などを伺いました。

「建替えは大変だったが、スペースクリエーションにお願いして本当にいい病院になった!」
と言っていただき、この業務かかわった所員はもちろん全員が感動しつつ見学をスタート!
屋上から4階、3階、2階、1階、B1階と順に見せていただきました。

2階 第1透析室

2階 第1透析室

1階 リハビリテーション室

1階 リハビリテーション室

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人工透析の頼れる病院(週間ダイアモンド臨時増刊5月1日号)として紹介されていました。

これからも、所員一同ますます研鑽を積んで、病院建築の企画設計監理に取り組み、
関係者の皆さんに喜んでいただけるよう頑張りたいと思います。

M事務長さん、長時間ありがとうございました。


再びLEDについて

2013年05月14日(火)

今日、ルイスポールセンのTさんがカートに乗せた大きな箱を持って来社。
中味はコペンハーゲンのKibisiデザインによるシルヴァーバックシーリング。
デザイン、素材、取付方法、何より光の質にこだわったシンプルなLED照明だ。

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(天井にも壁面にも取付可能)

「ぜひ実物を見てほしくて!」とTさん。・・・そう、照明はカタログだけでは分からない。

2.3分で器具を組立て電源を入れて、光を感じる。

「いいですね」「いいでしょう!」

そして、講義(レクチャー)が始まる。

私は1、2ヶ月に一度、こうして事務所にやってくるTさんの話を楽しみにしている。

例えばポール・ヘニングセン デザインのペンダントライト PH5。

対数螺旋というカーブを持つ4枚のシェードを組み合わせた独特のフォルムと機能的で美しい光を持ち、発売後50年を経てなお高い人気を誇るペンダンの名作だ。

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この器具には白熱電球150Wが使われ、この光をLEDで実現するのは難しいと思われていた。

が、昨夏、ついに配光特性を生かしたLEDが京セラとのコラボレーションで開発された。

美しい光、省エネ、高寿命の三拍子がそろったのだ。

東京青山のショールームで、実際の光を見比べさせてもらい、

白熱電球とLEDの差は一般にはほとんど感じられない程度だと思った。

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しかし、電球のスペクトルグラフを手にTさんは言う。
「LEDには赤がないんだ。しかも青がポンと強くでる!・・・これを克服しなければ、白熱電球の光には追いつけない・・・まだまだ進化しますよ」

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(分光分布は左から青-緑-黄-赤)

照明に魅せられた人が居て、情熱的にその現状や課題、素晴らしさを語ってくれる。

建築設計には様々な要素があるが、それぞれの専門家からこうして教わることが繋がって、空間の質を高めていくことが可能になる。

いつも事務所まで足を運んでくれるTさんに感謝!