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加古川大堰-実施設計アップ

2026年07月07日(火)

担当していた​加古川大堰改修工事の​実施設計が​アップと​なりました。​

作成図面の​内、​自分の​書く​図面が​これほど​多い​業務は​初めてで、​たくさんの​方の​力を​借りて​なんとか​た​どり着いた​一区​切りです。​

伝えたい​情報を​図面の​スケールに​合わせて​的確に​表現する​こと、​業務全体を​俯瞰的に​捉えながら​各図面の​完成度を​高めていく​こと、​そして​スケジュールに​合わせた​ペース配分、​どれも​自分だけでは​処理しきれない​課題でした。​

また、​過去の​図面を​読み​解きながら​理解を​深める​作業も、​地道ながら​大きな​糧と​なっている​ことを​実感しています。​

まだ​ブラッシュアップすべき点も​多く、​業務自体も​これからも​続きます。​

気を​引き締めて、​引き​続き取り​組んでいきたいと​思います。​

そんな今の自分に刺さった言葉を、最後に。

建築家にとって彼の生き甲斐は、彼の作品の実在感に託す以外に道はない。したがって、「ディテール」こそが彼の主体性の棲みかであり、彼の個性の出生の場であるといえよう。

『前川國男のディテール』 冒頭より


住之江駅駐輪場の現地調査

2026年06月24日(水)

先日、南海住ノ江駅の高架下にある駐輪場の現地調査に行ってきました。

駅周辺は落ち着いた住宅街で、穏やかな雰囲気の中で調査がスタートしました。

今回は改修内容の整理・確認とあわせて、現況の確認も行いました。

雨風や地震といった環境的要因によるひび割れが見られたほか、鳩の侵入対策についても検討が必要となります。

小さな隙間に見えますが、斜めの最大幅が少し大きくなっていて、そこから入ってくるそうです。

実際に現場にいらっしゃる方々から様々なご意見を伺いながら、改修内容を一つひとつ整理していきました。

帰社後は、現地で確認したクラック(ひび割れ)を図面に書き込みながら、現況図面を作成しています。

 

現調の際には、駐輪場の管理をされている方から貴重なお話も伺えました。ご自身でペンキを塗り直されたり、音を出して鳩を追い払う工夫をされたりと、日々の管理の苦労や知恵を直接聞かせていただく機会となりました。

利用される方々に気持ちよく使っていただける駐輪場になるよう、設計に力を尽くしていきたいと思います。


加古川大堰 その4

2026年05月15日(金)

今回の耐震改修は、構造上必要な補強と使い勝手の改善提案という2つの軸で進めています。

構造事務所の方や、原設計を担当された所長のお話を伺いながら、少しずつ理解を深めているところです。

長年使い続けてきた中でさまざまな改修の手が加えられてきた建物だからこそ、2026年現在から数十年先を見据えたとき、本当に最善の選択・提案ができるよう真剣に向き合っていきたいと思っています。

改修工事では、まず現況図を起こし、提案内容が実際に納まるかどうかを検討していきます。たとえばシャッター一つとっても、設置に必要なサイズや高さをどのように決めるか、寸法を決める根拠をしっかりイメージすることの大切さを、改めて感じました。

図面上の寸法が空間の中でどう機能するかを身体的なスケールで捉え、実際にその場を使う人に寄り添う設計を目指していきたいです。

以下、作図に必要な分と自分の勉強ように現地で撮った写真の一部です。

写真のとり方も勉強しないといけませんね。


加古川大堰管理棟の現地調査

2026年03月18日(水)

3月​初め、​兵庫県に​ある​加古川大堰の​管理棟へ​現地調査に​伺いました。​

当日は​あいにくの​雨でしたが、​管理者の​方から​お話を​伺いながら、​建物の​現状を​確認してきました。​

この​建物は、​弊社の​所長が​今の​私と​同じくらいの​年齢の​ときに​設計した​ものだそうです。​調査には​所長も​同行し、​当時の​設計意図や​図面の​詳細に​ついて、​現場で​直接エピソードを​聞く​ことができました。​

画像の中央に写っているのが管理棟です。
手前のピロティ空間からは、川を渡る管理橋(画面左奥へ続く橋)が見えますが、この管理橋から延長された軸と、管理棟本体が直角に交わるように配置計画がなされています。現場で立つと、その軸線の通りがよく分かります。

事務所に戻ってからは、調査結果をもとにCADで現況図を作成しています。
改めて図面を追っていくと、細かな部分まで寸法が調整されており、一つひとつの数字に意図が込められていることを実感します。中には鉄塔の図面などもあり、普段の業務ではあまり目にすることのない緻密な構成を正確に読み取るのは、容易なことではありませんでした。

自分と同じ年齢の頃に、これだけ考え抜かれた仕事がされていた事実は刺激になります。
今回の耐震改修に向けて、この経験を糧にしっかりと取り組んでいきたいと思います。

★魚道:川の水をせき止めたときでも魚が通れるようにしているんだそうです。


内部研修(環境シミュレーション習得に関する成果報告)

2026年02月10日(火)

前回に​引き​続き、​内部​研修での​発表内容に​ついて​お話しします。​

今回は、​私が​約1年間かけて​取り​組ん​できた​「環境シミュレーション」の​学習成果に​ついて​報告しました。​発表では、1.​未経験の​技術を​習得する​ための​学習計画の​立て​方、​2.その​実践プロセス、​​3.実際に​業務で​活用してみた​際の​手応えまで、​実体験に​基づいた​3つの​ポイントを​軸に​構成しました。​


(練習用のプログラムです)

現在、​私たちは​シミュレーションツールと​して​Rhinocerosと​Grasshopperを​活用しています。気象データを​整理し、​ビジュアル化する​ことで​敷地の​環境や​敷地の​持つポテンシャルを​​評価し、より良い空間の手がかりをつかむ試みを​続けています。​

この​1年間で​実務に​必要な​技術を​習得できた​ことは​大きな​収穫でしたが、​それ以上に​この​分野の​奥深さを​改めて​実感する​こととなりました。​

住まい​手や​使い手が​快適に​過ごせる​空間を​追求する​ために、​自分たちに​何が​できるのか。​敷地の​持つポテンシャルを​最大限に​引き出し、​熱や光、​風と​いった​抽象的な​テーマを​「快適性」と​いう​具体的な​指標に​落とし込むには、​これまで​以上に​多角的な​視点と​探究心が​必要だと​感じています。​

かつて​「家づくりは​夏を​旨と​すべし」と​言われましたが、​近年の​日本の​酷暑を​思うと、​その​言葉の​重みを​改めて​実感します。​技術は​進歩しても、​環境に​対する​人の​感性は、​根本では​変わっていないのかもしれません。​先人たちの​知恵と​現代の​最新技術を​高い​次元で​融合させ、​自分たちの​強みを​最大限に​発揮できるよう、​これからも​飽くなき挑戦を​続けていく​所存です。​