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環境シミュレーションの実践 その1

2024年11月15日(金)

お久しぶりです。

去年から始めた環境シミュレーションの社内勉強会の実践として

先日参加した公共建築のプロポーザルにて、計画建物に対し光・熱・風の環境シミュレーションを行い、プレゼンに盛り込みました。

簡単に説明をしていきます。

①屋根面の積算日射量シミュレーション

→ 太陽光パネルの適切な配置計画

②西日による取得積算日射量シミュレーション

→ 西日と眺望を両立したルーバーの形状、ピッチの検討

③吹抜けを介した執務空間の風シミュレーション

→ 中間期の快適性に寄与する開口部の選択

④自然光による執務空間の照度変化シミュレーション

→ 昼光照度の時間変化に対応した最適な照明区分計画

 

実際の計画では多様な要件によって設計が進んでいくため、勉強のように環境的に最適化された形状とはなりませんが

今までは扱えなかった環境要素を可視化することで設計に新しい評価軸を加えられた実感は確かにありました。

これからは実践を通して設計、環境解析双方の習熟と飛躍を試みてまいります。


建築家講演会

2024年10月25日(金)

今月18日に魚谷繁礼さんという建築家の講演会に参加してきました。

魚谷さんは都市の継承について問題意識を持っており、京都の都市構成に関するリサーチを行いながら、

それらをベースに町家の改修を手掛けています。

都市継承において、京都の街並みに奥行きをあたえる路地や町家の裏の空間を「都市の遺構」

として残すことをが必要だと考ており、こうした思想から設計した建築として「コンテナ町家」

というものを紹介されていました。

3軒の長屋を都市の遺構として残すために、外壁を作らず、長屋を覆うように鉄骨フレームを架構し、

床と屋根をもうけて、コンテナを設置することで、長屋と路地を残しつつ賃貸事務所ビルを実現させています。

外壁を作らないという斬新な発想ですが、そうすることで、混沌とした路地裏空間に解放感が生まれていている印象を受けました。

もともとあった古いものを単に残すのではなく、都市空間を補完する建築によって付加価値をつけることが、京都のまちの再編に

寄与するのだと感じました。

京都に訪れた際は、「コンテナ町家」を実際に見に行こうと思います。

 

 


広島平和記念公園

2024年10月09日(水)

先日、広島に旅行に行き、広島平和記念公園を訪問しました。

広島平和記念公園を訪れるのは初めてのことで、原爆ドームや平和記念館などの配置もよくわかっていませんでした。

原爆死没者慰霊碑から平和の灯、原爆ドームが見えることも初めて知りました。

また、平和祈念館の堂々たるたたずまいにも、心惹かれるものがありました。

平和記念公園、平和記念館は丹下健三さんが設計されたもので、平和記念館、原爆死没者慰霊碑、平和の灯、原爆ドームが直線状に設計されています。

そこには丹下氏の平和への思いが込められているそうです。

その後、原爆ドームやおりづるタワーを見学しました。

(↑おりづるタワー展望台)

おりづるタワーの展望台は、風が通っており、とても過ごしやすい空間でした。

海外の方や修学旅行生も多く、原爆という悲惨さを後世に伝えつつも、

現代の笑顔があふれる公園をこの目に見て、そこには復興のために尽力された方々の

思いが今をつくっているのではないかと考えさせられる一日でした。


完成現場見学会の開催

2024年09月28日(土)

今月の16日に、今までコロナ禍で開催できなかった事務所内での完成現場見学会を

実施しました。

今回は、明石高丘の家と岡東公会堂を見学しました。

明石高丘の家は、アイアンを使い、設備も24時間換気システム装着した健康住宅で、

岡東公会堂は、ハイブリッドトラス工法を採用した入母屋の美しいシンプルな

デザインの建物です。

参加者は9名でしたが、施主、担当者から説明を受けながら、色々と意見を交わしながら

おいしいランチを食べ、充実した1日を過ごすことができました。

また、見学会を予定し、建築、デザイン等について語れる場を持てればと思います。

明石高丘の家

明石高丘の家・アイアン手摺

岡東公会堂

 


GRAND GREEN OSAKA

2024年09月20日(金)

9月6日にOPENとなったグラングリーン大阪へ行ってきました。

私が訪れたのはOPEN翌日でしたが、たくさんの人で賑わっていました。

訪れている人は多かったのですが、公園の広さも広大なので人混みにいる感覚は全くなかったです。

大阪駅から歩くと、SANAAが設計した大屋根が現れ、その中を抜けると「うめきた公園」の芝生が広がっています。

芝生の先には水盤があり、たくさんの子供たちが水遊びを楽しんでしました。

子供の笑顔の先には、梅田スカイビルが堂々と立っています。

←大屋根から見た、うめきた公園

 

 

 

 

 

 

 

 

また、うめきた公園から振り返ると、大屋根とビル群が見れます。

大屋根の持つゆるやかな曲面と力強い素材がビル群と公園を違和感なく、つなげてくれているように感じます。

自然と建築の融合が体感でき、感動した自分がいました。

店舗もたくさん入っているようなので、梅田に来た際は足を運びたいと思います。