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環境シミュレーションの勉強会

2023年11月01日(水)

今回は定期的に行っている社内勉強会の経過報告をしようかと思います。

環境シミュレーションにはRhinocerosというモデリングソフトの拡張機能を使っています。

各ソフトの役割を表すとこのようなイメージです。

 

Rhinocerosは一度プログラミングを組んでしまえば、複数のパターンをたくさん出すのが得意なのでシミュレーションで適当な高窓の設定を探索するのに向いています。

 

手始めに高窓の大きさによって部屋の中の照度がどうかわるかのシミュレーションを行いました。

白っぽい部分が必要な照度が取れてる部分なのですが、この場合南面の高窓は1000mmもあれば十分そうです。(赤くなっているところは日差しが落ちている部分です)

次は高窓の配置について見てみます。

太陽の位置的に日の当たる東面はもちろんですが、

日陰となる西・北面であっても照度の確保にちゃんと有効なのは意外ですね。

 

まだまだ始めたばかりですが建築の方策の実効性を、設計段階で実際に確認して試行錯誤できるというのは新しいやりがいがあるものです。

また様々な環境シミュレーションを勉強していこうと思います。

 

そういえば最近くりくりのパーマを当てたのですが、美容師の方がお伝えしたイメージ実現するべく様々なサイズのロッド(髪を巻き付けるやつです)を組み合わせて見事に施術してくださいました。

もしパーマにもシミュレーションがあるとしたら、私の髪質とロッドのサイズを入力すれば、どんな仕上がりになるかを確認できるのでしょう。

でもそれが私のイメージに近いのか、セットしにくくないか、顔の形と合っているのか、などバランスを見てロッドを選び出していくのはやはり美容師の腕の見せ所であることには変わりないのでしょう。


末光弘和さんの講演会へ

2023年10月31日(火)

先日、TOTOさん主催の講演会に参加してきました。

設計事務所SUEP.を主宰されている建築家、末光弘和さんの講演会です。

 

「持続可能な建築のかたち」をテーマに

環境を切り口とした魅力的な建築を手がけられています。

 

建築にとって環境は、目を背けることのできない大切なテーマです。

現在、スペースクリエーションでは環境にまつわる勉強会を定期的に

行っていることもあり、とても興味深くお話を聞かせて頂きました。

 

「環境にまつわる情報をどう料理するのかは、本人次第」

胸に刺さった言葉です。


出来島住宅1号館耐震改修工事完成しました。

2023年10月12日(木)

去年の9月末に着工しました工事が今年の8月末に完成検査を受けて無事完成しました。

現場の書類の検査と監理の検査も完了しまして現場は全て完了しました。

居ながら工事の為、住民様の多大なご協力もあり、部分解体時も問題無く、

工事が完了しましたことに感謝致します。

大阪市の監理をプロポで初めて合格しての完成の為、大阪市監理を色々経験させて

頂きました。

また次の鶴町住宅の監理も始まりますが、更にスムーズに監理ができればと思って

います。

10月の社内研修もあり、先にご報告致しました。

 


9月の研修会

2023年09月22日(金)

スペースクリエーションでは、毎月担当者を決めて、研修会を行っています。
 
内容は、建築見学の報告であったり、担当業務の完成報告であったり、
BIMの技術の紹介であったりと様々です。
 
 
今月は、私が担当だったので、何をテーマにしようか悩みましたが、
H邸改修の完成報告と現在の住宅事情と2本立てとしました。
 

わかりやすく端的に説明できるように、PowerPointで資料を作成しました。
 


 
事務所のメンバーの中には、一般建築や公共建築に携わっていて、
なかなか個人住宅の設計に携わらない者もいるので、
長期優良住宅やZEH住宅について、少しでも知識を深めてもらえたらと思い、
こちらのテーマにしましたが、どうだったでしょうか?!


建具のメンテナンス

2023年09月13日(水)

久しぶりのお電話で、「玄関の鍵がかからなくなってしまって・・・」とのご連絡。
H邸は約20年前にリフォームを担当させていただいた和風の庭が素敵なお宅です。
建具は加古川市の地場産業として江戸時代から続く「国包建具」で有名な国包(くにかね)の建具屋さんがひとつひとつ思いを込めて手作りされたものです。
早速修理を依頼すると「H邸 覚えていますよ」と快いお返事。
施主・職人・設計者 長いお付き合いができるのは嬉しい事ですね。


桧の引違い戸は年月が経ってよい味わいに。「堀商店」の錠を使いました。


玄関へのアプローチ 松も足元の小さな草花もよく手入れされています。


奥様の趣味である日本刺繍を嵌め込んだ室内の引戸


ご友人作のステンドグラス入り引戸もお気に入りだそうです。