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キャノピー・・・青空とともに・・・

2008年05月31日(土)

200602高齢社会を実感する朝夕の送迎バス。
一昔前はかわいい幼稚園バスが目を引いたものだが、
近頃は高齢者のデイサービスやリハビリ送迎車が朝夕の街に溢れている。

大型ワゴンが寄り付けるだけの高さと広さ・・・

軒高を抑えた上品な和風のデザインを生かして・・・

構造体は木造で細くみせる工夫をした。逆勾配で大型ワゴン車でも十分な高さを確保した。
樹種は厳しい予算の中でピーラー(松)を使用し(工務店&材木店さんの好意に感謝!)
強化ガラスで空が見えるようにした。空の見えるキャノピーは明るく開放的で気持ちがいい。


ベッドサイドに陽の光

2008年04月26日(土)

grp0426230416先日オープンした療養通所介護施設のデイルームは、障がい者の方々が入浴や食事のケアを受けながら、半日を過ごすためのもので、ベッドの上の時間を少しでも快適に過ごせるように工夫が必要だった。天井照明は目に優しく心が和む障子を入れた。
ベッドサイドには小さくてもいいから窓がほしい!
景色が見えて、太陽の温もりがあって、季節を感じる窓がほしいと思った。

もし、自分がその立場だったら・・・私達はいつも相手の立場でイマジネーションを膨らませる。そしてそれを大切にしながらプランニングする。経験は想像と創造の源泉となる。

ベッドサイドには陽の光を・・・という強い想いは、以前私自身が入院した経験から来るものだ。毎日あきることなく窓から外の景色を見て過ごした。
空の色や雲の形をあんなに眺めたのは人生で初めての経験だった。
自然には人の心を癒してくれる大きな力が確かにある!と思った。

西側の壁沿いに4つのベッドが並ぶデイルーム。
夏の西陽は避けたいけれど、やっぱり窓をつくろう!
ベッドサイドの壁面を雁行させて南向きの小さな窓を作った。


街づくりを考える・・・自らのまちを自らの手で

2008年02月16日(土)

letchworth_photo神戸市垂水区の舞子ゴルフ場跡地開発事業「ガーデンシティ舞多聞」はUR都市機構と神戸芸術工科大学の共同プロジェクトだ。定期借地権制度により広々とした敷地(110坪~497坪)を実現した「舞多聞みついけプロジェクト」はすでに大半が入居し、続いて数年後の街開きを目指す「てらいけプロジェクト」が始まる。イギリスの田園都市レッチワースに多くを学び、「新・郊外居住」宣言を行ったこれらの取り組みは先進的で、街づくりとは何か、豊かな暮らしとは何か、を考えさせられる。

「ありのままの地面」
傾斜地は俗に言う「ひな壇造成」で、木々は伐採されせれ、地面は当初の面影のかけらもなくなってしまうことが大半だが、ここでは極力擁壁をなくし、ゴルフ場の樹林や自然の傾斜を生かした宅地づくりを行っている。

「コミニティづくり」
自らのまちは自らの手でつくり育てるというコンセプトのもと、居住者(居住希望者)はワークショップや公開講座を重ねて主体的に自分達のまちづくり(街の木を決める・ルールをつくる・イベントを企画するetc・・・)を行っている。

私たちが参加した「みついけプロジェクト」の第19回公開講座の記録は下記URLから
http://www.maitamon.jp/workshop061118.html

ガーデンシティ舞多聞の一連の活動と「てらいけプロジェクト」アンケートは下記URLから
http://www.maitamon.jp/


光のデザイン・・・カラーチェンジができる照明

2008年01月17日(木)

200116syoumei美しくデザインされた照明器具もいいが、建築化照明で器具を脇役にして光そのものを演出すると空間はもっと魅力的になる。
使い勝手や省エネ(電気代)のことも考えながら、そんな照明計画を心がけていこうと思っている。

写真はダウンライトの下に取り外し可能なカラープレートをセットしたもの。反射光の色が天井に映し出されて楽しげな印象になる。挟み込みのカラープレートは赤・黄・青・緑の4色で、はずせば白いベーシックな光に・・・。夏場はブルー系で涼しげに!クリスマスパーティーの時はレッド&グリーンのクリスマスカラーで!という演出もできる。
遊び心のある、リビングや子ども室にお奨めしたいこの照明は、小さな可愛い女の子のためにデザインされたもの。(アカリ・アンド・デザイン Y氏 オリジナル)


ビー球の一二三石(ひふみいし)

2008年01月16日(水)

200116bi-dama三和土(たたき)に赤・青・黒の石を一、二、三とちりばめた一二三石。修学院離宮の隣雲亭の一二三石は有名でご存知の方も多いと思う。

これを現代風にビー玉とカラーモルタルで再現した。
写真は小児科医院のエントランス。子ども達がいやがらずに楽しく来院できるようにとの院長先生のご希望から実現した。色とりどりのビー玉を埋め込む作業はモルタルの乾き具合を見ながらの手作業。先生自ら現場に出向いてお子様と楽しみながら埋め込んでできあがった。ちょっと大変だがいい記念になったと思う。

開院後、やっと数を数えられるようになった幼子が「いち、に、さん」とビー玉に目を輝かせながら来院する姿を思い描いている。