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環境シミュレーションの実践 その1

2024年11月15日(金)

お久しぶりです。

去年から始めた環境シミュレーションの社内勉強会の実践として

先日参加した公共建築のプロポーザルにて、計画建物に対し光・熱・風の環境シミュレーションを行い、プレゼンに盛り込みました。

簡単に説明をしていきます。

①屋根面の積算日射量シミュレーション

→ 太陽光パネルの適切な配置計画

②西日による取得積算日射量シミュレーション

→ 西日と眺望を両立したルーバーの形状、ピッチの検討

③吹抜けを介した執務空間の風シミュレーション

→ 中間期の快適性に寄与する開口部の選択

④自然光による執務空間の照度変化シミュレーション

→ 昼光照度の時間変化に対応した最適な照明区分計画

 

実際の計画では多様な要件によって設計が進んでいくため、勉強のように環境的に最適化された形状とはなりませんが

今までは扱えなかった環境要素を可視化することで設計に新しい評価軸を加えられた実感は確かにありました。

これからは実践を通して設計、環境解析双方の習熟と飛躍を試みてまいります。


吉田ユニ展

2024年11月15日(金)

先日、グラングリーン大阪の中にあるVS.という文化施設にて開催されている

吉田ユニ展に行ってきました。

吉田ユニさんとは、東京都出身のアートディレクターです。

広告や雑誌、ファッションショーの演出など幅広く活躍されており、

関西では今回が初開催のようです。

CGを一切使わず、絶妙な違和感のあるビジュアルが特徴とされています。

今回の展示は、トランプがテーマになっており

人や花、様々なモチーフを使って54枚全て表現してありました。

中には大きなトランプタワーがあったり、

映像作品を得意とする真鍋大度さんとコラボした体験型のアートもありました。

 

先週から急激に冷え込み、すっかり冬が近づいておりますが

芸術の秋を感じることができました。

 

最後にわたしのお気に入りはこちらです♠


びわ湖テラス

2024年11月08日(金)

先日の3連休に滋賀県に行ってきました。

目的地はびわ湖テラスです。

ロープウェイでのぼると、そこには琵琶湖を一望できる絶景が、、、

琵琶湖側の眺望も良いですが、山側の眺望も圧巻です。

山岳リゾートをテーマに設計した建物だそうで、大開口のサッシや広々としたテラスが建物内外の一体化に寄与しています。

テラスの先端に水盤を設けることで、人が入れない区域をつくり、手摺の設置を極力少なくしているようです。

またその水盤には空が映り込み、まさに大自然を余すことなく楽しめる空間でした。

子供達も大喜びで、寒いながらも楽しそうにしていました。

これからの季節はウインタースポーツが楽しめるようです。

毎日PCと向き合っていると、休みの日に自然や眺望を求めがちですね。。。

自然に触れたい方には、とてもおススメのスポットです!

(山の上はとても寒かったです。防寒具をお忘れなく。。。)

 

↑山側の眺望

↑琵琶湖側の眺望


建築家講演会

2024年10月25日(金)

今月18日に魚谷繁礼さんという建築家の講演会に参加してきました。

魚谷さんは都市の継承について問題意識を持っており、京都の都市構成に関するリサーチを行いながら、

それらをベースに町家の改修を手掛けています。

都市継承において、京都の街並みに奥行きをあたえる路地や町家の裏の空間を「都市の遺構」

として残すことをが必要だと考ており、こうした思想から設計した建築として「コンテナ町家」

というものを紹介されていました。

3軒の長屋を都市の遺構として残すために、外壁を作らず、長屋を覆うように鉄骨フレームを架構し、

床と屋根をもうけて、コンテナを設置することで、長屋と路地を残しつつ賃貸事務所ビルを実現させています。

外壁を作らないという斬新な発想ですが、そうすることで、混沌とした路地裏空間に解放感が生まれていている印象を受けました。

もともとあった古いものを単に残すのではなく、都市空間を補完する建築によって付加価値をつけることが、京都のまちの再編に

寄与するのだと感じました。

京都に訪れた際は、「コンテナ町家」を実際に見に行こうと思います。

 

 


広島平和記念公園

2024年10月09日(水)

先日、広島に旅行に行き、広島平和記念公園を訪問しました。

広島平和記念公園を訪れるのは初めてのことで、原爆ドームや平和記念館などの配置もよくわかっていませんでした。

原爆死没者慰霊碑から平和の灯、原爆ドームが見えることも初めて知りました。

また、平和祈念館の堂々たるたたずまいにも、心惹かれるものがありました。

平和記念公園、平和記念館は丹下健三さんが設計されたもので、平和記念館、原爆死没者慰霊碑、平和の灯、原爆ドームが直線状に設計されています。

そこには丹下氏の平和への思いが込められているそうです。

その後、原爆ドームやおりづるタワーを見学しました。

(↑おりづるタワー展望台)

おりづるタワーの展望台は、風が通っており、とても過ごしやすい空間でした。

海外の方や修学旅行生も多く、原爆という悲惨さを後世に伝えつつも、

現代の笑顔があふれる公園をこの目に見て、そこには復興のために尽力された方々の

思いが今をつくっているのではないかと考えさせられる一日でした。